GMaC(ジーマック)

「Give Me A chance(動物介在矯正教育プログラム)」という千葉県八街市の少年院で、保護された犬を家庭で生活できるように在院少年が訓練するプログラムのことで、9月24日付の千葉日報で取り上げられていた。(詳細は記事をご覧ください。)
 自分を見つめ直すきっかけを与えながら社会生活で必要なスキルを身に付けさせるとともに、訓練した犬を新たな引き取り手に送り出し、殺処分されるペットの減少にもつながっているそうである。この矯正教育はアメリカで先行していて、私も報道番組でアメリカの刑務所での大人の受刑者の取組を見たことがある。合格基準は大変厳しかったことを記憶している。
 犬は人を犯した罪などで判断できない。受刑少年は担当した保護犬と関わりながら、自分と保護犬を重ねて、自分を見つめ直すきっかけになるのであろう。アメリカの受刑者も驚くほど表情が穏やかになっていった。この少年は出院後、殺処分される保護犬を減らす活動にも参加したいとのことである。訓練を終えた保護犬は新しい家族の下で暮らし、少年も出院して新たな人生を歩み始めたそうである。
 全国の少年院や刑務所にもこのような取組が広がることを願うばかりです。

2021年09月24日